小6国語の学習、特に論説文は「どうすれば点が取れるの?」と悩む方も多いのではないでしょうか?
「本文は読めるけど、なぜか設問で間違える…」そんな経験、ありませんか?
今回は、保護者会にてサピックスの先生から話があった、論説文の攻略テクニックをご紹介したいとオモイマス。
ただ漫然と読まない
サピックス授業では、ただぼーと漫然と読むのではなく、先生から何度も
- 「本文や設問、ちゃんと理解できた?」
- 「どう読むか、どう解くか、意識してた?」
- 「時間かけすぎてない?」
と声がけされています。でも、家では(楽なので)「ただ読んで終わり」になりがちのため、以下のような声かけが重要になってきます。
- 「この文、誰に向けて書いてると思う?」
- 「人間全体」?「現代人」?「中高生」?
- 「この主張って、本当にそうかな?」
- 「絶対の真実」?それとも「筆者の考え」?
- 「この具体例、どんな話だった?」
- この線ってどうして引いたの?解き方の工夫?
「まとめ」と「具体例」のつながりに注目
論説文で高得点を取るカギは、実はこの部分。
文章中に出てくる「まとめ」や「主張」だけでなく、その下にある具体例が何を支えているのかを考えるのが大切です。
例えば:「人間は失敗から学ぶことで成長する」という主張に対して、
- →「オリンピック選手の再挑戦」
- →「科学者の実験失敗の話」
などが出てきたら、「なるほど、この例は“失敗から学んだ”ことを証明してるんだな」と気づけるかどうかがポイント。この視点をもつだけで、記述問題の「なぜ?」にも強くなれます。
筆者の主張は「真実」か?「意見」か?
「論説文」=「ニュースや説明文」と思ってしまう子がいますが、筆者の意見が強く出ている文章では、あくまで「一つの見方」という冷静な目が必要です。
- 事実 → 誰が読んでもそう思えること
- 意見 → 筆者がそう「感じている」こと
この区別がつくと、選択肢を選ぶ力も一段レベルアップします!
誰に向けた話か?を考えるクセを
たとえば文中に「私たちは〜すべきだ」とあったら、その「私たち」は…
- 人間全体?
- 現代人?
- 若者?
- 読者(=君たち)?
ここがズレると、選択肢でも「ひっかけ」にハマります。
例えばこんな例も
私たちは、情報に流されずに自分の頭で考える力を持たねばならない。SNSの情報を鵜呑みにする現代の若者には特にそれが求められる。
❌【引っかけ選択肢】
筆者は、人類全体が常に正しい判断を下せるようにすべきだと述べている。
🔍どこがひっかけ?
本文中の「私たち」は明らかに「現代の若者」を指している(SNSの文脈)。しかし選択肢では「人類全体(全人類)」に広げており、スケールがズレている。 「私たち=全部の人間」と思い込んでしまうと、この選択肢を選びやすくなります。
おわりに:家庭でも出来るサポート
論説文は、正しく読めば点が伸びる分野で、「意識と習慣」で差がついていくとよく先生から説明がありました。
- 音読/黙読後「どういう話だった?」と軽く会話
- 模試の振り返りで「どこで時間かかった?」を一緒に確認
- 「答え」より「なぜその答えを選んだんだろ?」と深堀り
- 「誰向けの論説なのかな?」と対象を確認
などなど、サピックス国語の文は親が読んでも良くできた文が多いので、上記声掛けなどうまくサポートして点数につなげていきたいところでゴザイマス。