中学受験で避けて通れないのが「漢字」。
よくサピックス先生のお話にも出てくる漢字の覚え方のお話になります。
「札」と「礼」の間違い、どう防ぐ?
中学受験において、漢字は得点源にもなり、油断するとミスの温床にもなる重要な分野です。
特に「字面(じづら)だけで覚える」方法では、似たような形の漢字を取り違えることがよくあります。たとえば…
「札」と「礼」、間違えたことありませんか?
どちらも「ネ」に似たパーツが入っています。
字面だけをぼんやり覚えていると、「あれ、どっちがどっちだったっけ?」となってしまいがちです。
しかし!漢字の「成り立ち」や「部首の意味」をイメージで捉えると、こういったミスがグッと減ってくる話をよくサピックス先生方は話されてました。
イメージで覚えるって、どういうこと?
たとえば「札(ふだ)」という漢字。
この漢字は「木」を表す「⽊」と、「切る・さく」という意味を持つ「𠂇(サ)」からできています。
昔は木の板に文字を書いて情報を伝えていたことから、「札=ふだ」という意味になりました。つまり、「木」+「切れ目」→「木の札」とイメージできます。
一方、「礼(れい)」はどうでしょう?
こちらは「示(しめすへん)」+「曲がる」という意味の「乙(おつ)」。「神さまの前で体を曲げて礼をする」→「礼儀」や「お礼」につながっています。
このように、部首や成り立ちに注目すると、漢字に“物語”が生まれ、物語があると、子どもたちの記憶にもスッと入ってくるんです。
おわりに
ということで
- 「この漢字の左側って何を表しているんだろう?」
- 「札は木の板を切ってふだにしてたんだね」
- 「この漢字似てるけど、どこが違うんだろうね?」
のような親から子への問いかけが結構効果が高いそうです。やっぱり丸暗記は社会人でも限界があるので、イメージ記憶化のテクニックは中学受験でも重要ということですねぇ。