小6になるとサピックスの国語B教材に出てくる文章の「質」がガラリと変わります。
これまでの「わかりやすい話」例えば「いい人が最後に勝つ」的な予定調和の世界から、ぐっとディープで割り切れない世界のお話ばかりに。
たとえば・・・
- 「親なのに情けない姿を見せてしまう」
- 「立派な先生なのに自己満足しているだけだった」
そんな展開も、普通に出てきます。
大人から見れば「まあ、人間だしそういうこともあるよね」と思える話でも、子供たちにとっては 「今までの常識」ではない展開なので強い混乱を引き起こします。
この壁を乗り越えるには、
「今の常識」をアップデート
することが必要になります。
サピックス国語B教材の題材は、まさにそのためのトレーニング。
子供たちは、自分の中にある
- 「親ってこういうもの」
- 「先生ってこういうもの」
という像が壊され「世の中には、自分が知らなかった色々な事情や立場がある」と知る
そんな体験を積み重ねることが必要になってきます。
もちろん、いつもの「正義が勝つ」「正しいものが最後は報われる」「大人は子どもより偉い」という常識でない話がバンバンでてくるので、読みながら悩みます。でも、ここで悩んだ分だけ、記憶に深く刻まれるようになります。
ただ、小6の重い題材にも耐えながら、常識を一歩ずつアップデートしていくのが、読解力を支える"本当の力"になってくるとよくサピックス先生が話されていたので、ブログネタにしてみました。