中学受験で国語が伸び悩む原因の多くは「ケアレスミス」や「思い込み」など、ちょっとした解き方の(悪い)癖に隠れています。
サピックス先生方も数多の生徒を悪い癖を見ておられており、「よくある失点のパターン」と「家庭でできる対策」について当時保護者会でいただいた内容をご紹介したいとオモイマス。
1.語彙がわからない
➡ 対策:家庭で“容赦ない会話”をする
子ども向けに分かりやすく言い換えるのではなく、大人同士で使う言葉をそのまま会話に入れる形。
子どももわからなければその場で「どういう意味?」と質問してくるので、自然に語彙が増える状況になりやすくなります。
2.主語が抜けた回答をしてしまう
➡ 対策:問題文を読んだら“主語をメモ”
国語の記述問題は「誰が」しているかが抜ける中途半端な回答だと減点対象になることも。まず「主語は誰?」とメモして意識すると、NG回答が減ってきます。
3.傍線部の内容理解をとりこぼす
➡ 対策:傍線部を“バラ”す
長い傍線部は、ひとつひとつの要素に区切って理解するのがコツ。「ここは感情」「ここは理由」と分けて整理すると、内容を正確にとらえやすくなります。
4.結論を外してしまう
➡ 対策:まず“結論”から考える
答えを書く前に「結論は何か?」を確認。その後、問題と考えた結論に齟齬がないか照らし合わせることで、結論外し回答が防ぎやすくなりす。
まとめ
国語は何をどうすれば点数が伸びるかわかりにくい一面もありますが、失点を細かく分析すると間違えやすい「悪い癖」があり、とにもかくにも「自己分析が重要!」とサピックス先生方はおっしゃっておりました。
見えない敵とたたかうのは怖いし対策もようわからんものですが、弱点の実態をつかむのが点数アップの秘訣なんでしょうねぇ。