聖光学院では、英語4技能を重視した教育方針に基づき、「個人での英語検定試験の受験」がほぼ必須とされています。
今回は、指定されている5つの検定について、それぞれの特徴・難易度・費用を比較してみました。
まずは結論から~どれがいいの?
受験対象となるのは「ケンブリッジ英検・IELTS・TOEFL・英検・Duolingo」の5つで、ざっくり比較して表にすると以下。
項目 | ケンブリッジ | IELTS | TOEFL | 英検 | Duolingo |
---|---|---|---|---|---|
日本語対応 | × | △ | △ | ◎ | △ |
会場受験 | ○ | ○ | ○ | ○ | ×(自宅) |
スピーキング | 面接官1対1 | 面接官1対1 | 録音式 | 面接官1対1 | 録音式(AI) |
海外認知度 | ◎ | ◎ | ◎ | △ | ○(急成長中) |
費用 |
高 |
高 2.7万 |
高 約3万 |
中 約0.8~1.4万 |
中 約0.7万 |
難易度感 | 高 | 高 | 高 | 中~高 | 中~高 |
どれを選ぶかになると
-
実力指標として受けやすく安価に試すなら:英検 / Duolingo
- 海外進学を視野に入れるなら:TOEFL / IELTS / ケンブリッジ英検
で、中2保護者会でも英検が安価のため先生からおすすめされていました。
各検定についてざっくり
ケンブリッジ英検(Cambridge English)
- ヨーロッパを中心に高い評価。CEFR(ヨーロッパ共通言語基準)準拠。
- 試験は「A2 Key」から「C2 Proficiency」まで6段階。
- スピーキングは1対1の面接方式。
- 対策教材が日本ではやや少ないのがネック。
- ランクB2 First以上は英検準1級~1級相当。
- 費用はレベルにより27,000円~36,000円ほど。
IELTS(International English Language Testing System)
- 英語圏(特に英国・豪州・カナダ)での進学や移住に必須。
- アカデミック版とジェネラル版がある。
- 全技能がしっかり問われるが、基準点に従って合否がきまる絶対評価。
- 総合スコア6.0以上(9点満点)で大学入学基準。英検準1級~1級相当。
- 費用:約27,500円。
TOEFL
- 米国大学進学に必須。
- 語彙・リスニング・読解がアカデミック寄りで難解。
- スピーキングはPC録音式。
- 80点以上(満点120点)で多くの大学が合格水準になる。
- 英検準1級~1級相当。
- 費用:約30,000円。
英検
- 日本で最も浸透している英語検定。
- 小学生でも受験可能。対策本・指導者が豊富。
- 推薦入試など国内進学では非常に有利。
- 5級(中1程度)~1級(大学上級)まで
- 聖光生は準1級以上を目指す生徒が多い。
- 費用:2級:7,900円/準1級:9,500円/1級:13,900円
Duolingo English Test
- 完全オンライン・自宅受験可。
- 安価で結果が早い(48時間以内)。
- 海外大学(特にアメリカ)で認定増加中。
- 120点以上がTOEFL100点程度とされる。
- 出題形式が独特(AI型問題多数)。
- 費用:約7,300円(49米ドル)
おわりに
英語の勉強目標を決めるとともに、生徒・家庭に対し、海外大学への意識もじわりと中2あたりから付けている辺りが素晴らしいところです。
ただ我が家は普通に英検目指す感じになりそうですガガガ(汗)。