息子が小5サピックス時代に保護者説明会でサピ先生から「問いの確認が重要だよ」的なお話がありましたので、そのご紹介になります。
- よくあるミス:「計算は合ってたのに、問いに答えてなかった…!」
- 原因は「問い」より「計算」に意識が行ってしまうから
- ミス防止のコツは「問いの振り返り」!
- 慣れると「ミスしやすい問題」と「しにくい問題」の見極めも
- おわりに
よくあるミス:「計算は合ってたのに、問いに答えてなかった…!」
たとえばこんな問題があったとします。
あるクラスに男子が12人、女子が18人います。このクラスの全員を3人ずつのグループに分けると、いくつのグループができますか?
こういう問題で、子どもが
「男子12人+女子18人=30人。30÷3=10人」
と答えたとします。
計算自体はバッチリ。でも「10人」は答えじゃないですよね。
聞かれているのは「いくつのグループができますか?」なのに、「1グループの人数」を答えてしまっているのです。
原因は「問い」より「計算」に意識が行ってしまうから
このようなミスが起きる背景には、「計算の処理」に集中するあまり、問題の“問い”そのものが頭から抜けてしまうという傾向があります。
特に練習を重ねていくと、子どもたちは「この問題はこのやり方でいけるな」とパターン認識ができるようになります。
そのこと自体は成長の証なのですが、一方で問いにちゃんと答える意識が弱まることも。
ミス防止のコツは「問いの振り返り」!
こうしたミスを防ぐために、ぜひ習慣にしてほしいのが、
「そもそもこの問題、何を聞かれてたっけ?」
と振り返ること。
計算が一段落ついたタイミングで、「問いの再確認」をするクセをつけると、読み違いミスがぐんと減ります。
特に、文章が長かったり、複数の数字が出てきたりする問題では、答えるべき内容を見失いやすいもの。
だからこそ、「一歩引いて問いを見る」時間をつくるのが有効になるとサピ先生からよくお話がありました。
慣れると「ミスしやすい問題」と「しにくい問題」の見極めも
この問いの振り返りを日常的にしていると、だんだん子ども自身が、
- 「このタイプの問題はいつもミスしないから大丈夫」
- 「この形式はよく読み間違えるから、慎重に確認しよう」
というふうに、自分の傾向を把握できるようになってきます。これは“自分で考えて行動する力”を育てる大きな一歩!
おわりに
計算力や解法パターンももちろん大切ですが、「問いに正しく答える」ことは、それ以前の基本のキに。
なかなか、子どもだけでは間違え原因に気が付かないものなので、親もテストの間違え直しサポートしてインプットして、悔しがらせて、次につなげたいところでございます。
たまに、「あ、そう。でも、わかっていたから次は大丈夫」という、根拠の無い自信でスルーされることもありますが・・・