本屋に行くとほぼ目にとまるくらい有名な本ですが、Kindle Unlimited対象になっていたのでやっと読んでみたので気になったところのメモになります。
購入した本
「努力すれば道は開ける」という耳障りの良い言葉だけが広まり、ムダな努力を重ねて不幸になる人を減らすためこの本の企画が始まったそうです。
「前提条件」「優先順位」「ニーズと価値」「ポジション」「努力」「パターン化」「余生」についてエピソードが色々語られてました。
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前提条件
- 比較はしない。前提が違うだけ。
- 「エッグスタンドがある家庭は裕福でいいな」ではなく「エッグスタンドなんていらなくない?」と瞬時に置き換えてみる
- 考え方が違う人が現れたら「この人とは『前提』が違うかも?」と考える
- 偏見がインプットに変わり違和感を楽しめるようになる。
- 弱者には弱者なりの考えや処世術がある
- 既得権益を守る人はその前提・考えがある。けしからんともやもやして消耗するのは損。
- チャンスは「頑張ればくるかもしれない」ではなく突然くるので余裕を持つ
- 余計なことに消耗せず、余裕を持っておくのが大事。
優先順位
- 自分の優先すべきモノを考えて言語化しておき、人に伝えておく
- 年に1回旅行するので休みます等
- 優先すべきものが色々あれば「後にしても修復可能か?」が判断軸
- 修復できるなら後回しに。
- 絵に書いた餅レベルでよいのでゴールをぼんやり決めておく
- 向かっている方向がはっきりする
- 自分にとってのストレスも知っておくと避けることができる。
- 嫌味を言われてもやり過ごし、「自分にとっては言い返して戦うほうがストレスなのだ」と思うようにすればいい。
ニーズと価値
- 好きで仕事をきめない方がよい
- 社会ニーズを見誤るし、安定収入にも向かなくなる
- 「社会ニーズがあって自分が出来ること」から仕事にして、少しずつ「出来る」と「好き」を埋める
- 「それがないと自分が困る」ものがニーズ。
ポジション
- 「現場のリアル」「経営者の論理」「コミュニケーションコスト」を知っているだけで組織で頭ひとつ飛び抜けられる
- 特に現場レベルのサブスキルを持っていると強い
- コミュニケーションコストは言いにくいことをいうスキル
- 「本音で言う。そして、ちゃんと謝る」とても単純なスキル。
- いつだって発信者は強くポジションがとれる
- とにかく意見を出す。
- 世の中はみんな同じことしか言わない。そんな中でちょっと違う視点からモノが言えれば一気に抜きんでることができる。
- 人が人を選ぶときの基準
- 面白いかどうか。
- 質問したことに、当たり前の返しをするのではなく、ちょっと想定と違った返しができる人。
- 大勢の中で一人しかいない役割は特殊なポジションとりができる。
努力
- 努力できるのは才能。
- 才能がなければ頑張っても正攻法では努力できる人に勝てない
- 「努力を努力だと思ってる時点で、好きでやってるやつには勝てないよ」イチローさんの言葉。
- 競争のいらない頑張らなくてもよいところを狙う。
- 成功は100%努力によるものではない
- 遺伝子や環境(裕福な家庭など)の影響もあるのが通常。
- 失敗や現状を100%自己責任で自分を責めるより、外側の影響があったのかも?と考える方が楽。
- 外的要因があっても一歩ひいて1%でよいから変えるところがないか考える。環境や遺伝子を恨むより考え方を変える。
- 逆に環境で楽しているのなら、心の中で「環境のおかげだ」と思うだけでよい。
- 1%の努力で成功率を上げるには
- 最後に勝つにはどうすればよいか考える
- 「社会でお金になるかどうか」で人は評価を変える。
- ペタンクがうまくても日本では金にならない
- 自分の能力を 睨みながら社会のニーズに合わせられるか考える。
- 頭を働かせ、色々なところに手をあげて、1%の努力で「うまくいきそうな」というところに貼り「たまたま成功」を狙う。
- 努力は人におしつけない
- 努力を肯定するとそれを押し付けることも容認になる
- 日本は権威に弱いので権威を身を纏うポジションが有効
- 大企業は目の前でちゃんと動いたとしても、「信用できない」「実績がない」と空気的な理由をつけて契約しない。
- 小さな企業で苦労するより、まずは大企業に入ったほうがいいし、偏差値の高い大学に行くほうがいい。
パターン化
- 自己分析して自分のパターンを知るのは重要。
- 向いていないことを必死に努力しても報われない。
- ゼロからイチを生む出すのが苦手なら諦めてよい。改善や維持、トップの隣に支える道もある。
- 人を相手にする仕事は、最大のパターンを見つけるゲーム。
- 人をパターン化していく過程を楽しめると強い。
- テレアポのバイトと同じように、人をパターン化しながら、「こう聞けば、こう返ってくる」というモデルを頭の中で作り上げていく。
- 人をパターン化していく過程を楽しめると強い。
- 自分のパターンから頑張る方向を見定める
- 夏休みの宿題は3パターンある
- ①コツコツ終わらせる②好きなことは熱中③土壇場で間に合わせる
- タイプが違う仕事をやると心がやんでしまう。
- タイプ①なのにクレーム対応させられるなど
- ③は突発的なことに対処する能力があり、「やばい、やばい」と言いつつも、心のどこかで祭りのように楽しめる才能がある。
- すべてのパターンを知れば一気に人生が簡単になる。
- 夏休みの宿題は3パターンある
- パターンから外れたものを楽しむ
- 「新しい人に会った」「新しいものを食べた」「新しい概念を知った」など、些細なことでもいいので、新しいことにふれる。
- 知らないことがあれば一つずつつぶしていく
余生
- 興味があるものは徹底的に調べる。知る過程が楽しめるのが大事。
- ブラックボックスの部分を残すことで自分のポジションは確率できる。
- 世界中を回ったが「一生懸命に生きなくて大丈夫」という結論に落ち着いた
- 辛いしんどい話も「笑い話にできる」とすれば人生の楽しみに。
おわりに
会社生活が長いとストレスレスな時期もあれば、毎日引き裂かされそうな日々もあり、自己分析による合う合わないの見極め・周囲への発信や、「発信者はとにかく強い」のポジション取りの話などかなりズキュンと刺さりました。
「大勢いる中で誰もやっていないが、ニーズのある領域」を意識してポジション取りを目指したいとオモイマス。