今やTVですっかりおなじみのクイズ王伊沢さんが書いた本「勉強大全」がKindle Unlimited登録本になっていたので読んでみました。
あらすじざっくり
「勉強大全」という題名通り、勉強について本質的なところから教科別の具体的な話まで8章に渡って著者の体験も交え説明されています。冒頭に各章の説明の位置づけを本人直筆で説明した図を入れているのがとても秀逸でした!
勉強法の本なのに章の冒頭に著者の写真が出てくるのも秀逸でした・・・
読んでみて刺さったところ
以下の「闇のゲーム」の箇所が一番刺さりました。
「結局のところ、「勉強やったかどうか」をその場で観測できるのは自分以外にいません。そして、その積み重ねが最後に「本番の点数」として1回だけ表に出てくるわけです。こわっ!こんな怖い闇のゲームに我々は挑まねばならないわけですから、闇を照らすための指標を欲するわけです。しかし、勉強時間や模試の点数といった数字はある一つの角度からの情報ではあるけれど、勉強の全てではありません。繰り返しますが一番信頼でくるのは「自分自身による客観的な分析」なのです。
勉強やったかどうかは「勉強時間」でもなく「模試の点数」でもなく「自分自身」が一番よくわかるもの。
だから、自分の勉強を自分で観測して分析して、自分にマッチする方法を探して、最短にゴールに進める方向(ベクトル)を見つけた上で努力するのが、表表紙にもある「フィットする勉強法」というもの。
我が身が学生時代を振り返ると、たしかに机にいる時間や解いた問題数だけ見て「これだけやれば少しは点数も上がるだろう」などと神頼みをしていたのはよくなかったなぁとふりかえってみたり。
中学受験親としては?
大学受験向けの本ですが「基礎と応用の意味」「暗記の方法」などの考えは十分参考になりました。特に
「基礎は各単元範囲の内容の問題が出てもある程度わかること」
「応用は基礎の組み合わせ」
ということから、子供の基礎(単元)がわかっていないところは親も把握して、基礎理解が無い状態で応用の問題に進まないよう一緒にチェックせなあかんなと思いが強くなりました。前読んだ「中学受験失敗学」でもあった、難問を与えて子供に消化不良を起こさせる親もこれだな・・・と再認識。
おわりに
最初本屋で見たとき「 TVで名が売れたから本でも一儲けかな?」という思いもゼロではありませんでしたが、章ごとのテーマの絞り方といい、総論から各論に落としてくいく展開といい、かなり伝えたい内容を整理して絞って書かれたことが伝わってくる本で、全くの邪推だったと反省です・・・
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