AmaonPreme会員だとタダで読める「最高の体調」を読んでみました。
題名から「体調管理のノウハウ本かな?」と思ってましたが、狩猟時代から遺伝された人間システムの本質的なところまでふみこんだ内容で、参考になったところをあれこれ書きたいとオモイマス。
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本からいただいた気づき
体調不良は狩猟時代からの遺伝と現代のミスマッチ
人間のシステムや脳は狩猟採集民時代に作られたものが遺伝しているが、それが現代の環境と合っていないという内容がかなり刺さりました。
例1: 肥満
- 昔はカロリーが低い食品しかないため、脳は出来るだけカロリーの高い食べ物を探すように進化している。
- このため、人間の体と脳は高カロリーを処理するように出来ていない
- 体に溜まる内蔵脂肪は異物なので対処するのに他の臓器が炎症する
例2:孤独
- 狩猟時代は生きるため常に家族・友人と一緒。「人間関係が希薄な環境」に対応するための人間システムが備わっていない。
- 「孤独」を感じると、新しい脅威と脳が判断して体が炎症する
例3:慢性的なストレス
- 狩猟時代より猛獣に出会うような「短期的ストレス」は対処してきて得意だが、慢性的に続くストレスは少なかった。
- 慢性的なストレスの対処を人体は不得意であり、全身を常時蝕んでいく
例4: ぼんやりとした不安
- 狩猟時代は生き延びるため、眼の前に迫った危険(猛獣など)の対処などの「はっきりとした不安」ばかりだった。
- 現代は将来に向けたものや対処が難しい「ぼんやりとした不安」が支配的。
- 現代の「ぼんやりとした遠い不安」は常に何に怯えているか分からなくなり、人体も非常ベルが鳴りっぱなしの状態になる。
最高の体調のためどうするか?
- 自然に触れる
- ストレスが下がる。睡眠の質があがる。大気により腸内環境も良くなる。
- 身近な人と良好な人間関係を作る
- 「孤独」による人体の脅威レベルを下げる
- 慢性的なストレスを減らす
- 睡眠を取る、軽く息切れするレベルの運動をする、ストレスを言葉や思考におきかえる。
- 自分のコアとなる価値を見つける
- 将来を今の行動に近づけることで将来への不安が軽減。
- 畏敬(理解を超える対象に触れる)を持つ
- 自分の小ささがわかり大きな存在の一部になることで、将来と現在がパッケージされた状態になる。
- 畏敬にアクセスしやすいのは「自然」「アート」「カリスマ的な人」
- マインドフルネス・瞑想
- 今の状況に集中することで将来への不安を軽減。
- 食事も「触る」「見る」「味わう」「噛む」「飲み込む」と意識すれば立派な瞑想になる
おわりに
人類が生まれたのは500万年前と言われていますが、そこからの年輪を考えれば、ソッコーで出来上がった現環境が古代の環境といかにミスマッチしており、それに対応しきれない人体が悲鳴を上げている姿が非常に納得のいく内容でした。
狩猟民族時代の人がどう考えて生活していたかなぞ気にもしてことがありませんでしたが、「自然を見る」「今に集中する」「畏敬の念を持つ」など刺さった箇所はアクションしてミスマッチを少しでも補正したいとオモイマス。