巣ごもりGWだったため、初の重い(構成が多くて時間がかかる)ボードゲームとして購入した「テラフォーミングマーズ」。
息子がオリジナルカードを自分で作るくらいハマったので、マップ拡張版をこの度購入しました。単純拡張だったのですが、ルール整理のためインストメモをご紹介したいと思います。
拡張版「ヘラス・エリシウム」の概要
2種類の新しい盤面でのプレイが楽しめる!
基本セットとは異なる火星の側面のマップが2種類楽しめます。
一つは「ヘラス」で火星の南極側のマップ、
もうひとつが「エリシウム」で火星の赤道側のマップです。
実は、中身は箱などなく、新しい火星ボードに説明書を兼ねた紙っぺらが1枚ついているだけですが、火星の配置ボーナスや海洋タイルが変わることで、基本セットとは違った新たな展開が楽しめます。
新しい称号や報酬が楽しめる!
基本セットの称号や報酬が変わります。
詳細はあとで説明しますが、特定位置にタイルを多く配置できた人とか、早く生産力を+10以上にした人など、これで基本セットの戦いではマンネリ化した称号の争いも新たな風が吹く形で楽しめます。
ヘラスについて
盤面
ヘラスは火星の南極側のマップなので、南極があることは勿論、他にも色々特徴があります。
南極がある
南部に1箇所だけ南極地があり、ここに配置すると金6で海洋地を新たに配置することが出来ます。称号にも「極地探検家」という南極近辺のタイルの数で称号が取れるものもあり、激戦地になります。
熱源ボーナスタイルがある
火星上で氷結した二酸化炭素が大気中に出ることで温室効果が得られることで、配置しると熱源がゲットできる場所があります。
植物は上側集中
ヘラスは下側が南極、上側が赤道部なので、植物も赤道よりの上川に集中してます。
報奨で「耕作王(森の数が多い人)」があるので、この場所で植物を手に入れて森の配置争いも激しくなります。
海洋地が東部中央と左上に固まっている
基本セットでは中央にあった海洋予定地が二箇所に分散されています。
特に、東部中央は集中しているため、海洋隣接ボーナス(2金)が大量に得やすい作りになっています。
ノクティス市と火山が無い
残念ながらこの盤面にはノクティス市と火山が無いので、「ノクティス市」のカードは通常の都市を配置する条件で、「溶岩流」のカードは海洋予定地以外なら配置することが出来ます。
ヘラスの称号について
分散投資家
カードのタグを8種類使うことで取れます。
比較的取りやすいので激戦になります。
戦術家
条件がつくカードを5枚プレイが条件になります。
条件カードは全体の5~6%程度なので取りづらい称号になります。
極地探検家
マップ下2列にタイル3枚配置が条件になります。
南極の配置が美味しい(6金で海洋地が置ける)上にさらに称号も狙えるという、先手有利な匂いが強い称号です。
電送師
電力生産力6以上が条件になります。
電力はカードで都市を作る際に消費される上、終盤は価値が低いのでスルーされがちです。
外縁入植者
木製タグカード3枚を使うことが条件です。
木製カードも全体の(基本セットだと)5~6%くらいしか無いので、単純には狙いにくい称号になります。
ヘラスの報奨について
耕作王
緑地タイルの数で競います。これは単純でわかりやすいですね。
オートマ王
緑フチカード(赤/青以外)の枚数で競います。
最初は「オートマ」の意味が分からなかったのですが、緑フチカードのことを「オートマチックカード」と言うためと説明書を見てわかりました・・・
宇宙王
宇宙タグの使用カードで競います。(イベントカードは含みません)
偏心王
カード上の資産数で競います。
毎ターン積まれるものより「愛玩動物」「草食動物」のようにトリガで積まれる方が溜まりやすいので、ゲット出来たときは狙い目です。
土建王
建物タグの使用カードで競います。(イベントカードは含みません)
エリシウムについて
盤面
エリシウムは火星赤道側の盤面でヘラスには無い火山も登場します。
カード3枚ボーナスタイルがある!
北東に3枚カードが引ける場所(オリンポス山)があります。
但し狭い場所なので緑地も上下2枚しか通常は配置できず、発展が難しい場所になります。
植物は中央に集中。さらに植物3のタイルも
中央に植物3が取れるタイルがあるので、ここに都市を置くのが今後の発展にも丁度よく、そのため激戦になりがちです。
南部は寂しい場所
北部や中央部の豊潤ぷりと比べると南部は海洋予定地もなくやや寂れた場所として位置します。ただ、報奨に砂漠王(下4列タイル数で競う)があるので、人気が無いゆえに取りやすいかもしれません。
ノクティス市は無いけど火山はある
ヘラス同様ノクティス市は無いので、「ノクティス市」プレイ時はヘラス同様に通常の都市配置ルールに従ってプレイしますが、「溶岩流」プレイ時はエリシウム。オリンポス、アルシア、ヘカテス円錐丘のいずれかに配置する必要があります。
称号
万能家
6種類の生産量をそれぞれ1以上増加が条件になります、。
企業カードでの増加も含みます。
チタンを上げるカードが少ないので、そこを突破できれば狙い目になります。
専門家
産出量のどれか一つが10を超えることが条件になります。
概ねすぐに誰かが達成できるので激戦の称号になります。
生態学者
植物、微生物、動物タグいずれか合計で4以上が条件になります。
動物は条件があるため序盤出しにくく条件達成は全体的に遅れがちになります。
大立者
緑フチと青フチカード合計で15枚以上プレイが条件になります。
条件枚数が多いので早期達成は難しく3番手の称号になりやすいです。
伝説
イベントカード5枚以上プレイが条件になります。
大立者と相反する条件になります。
報酬
浪費王
20金以上のカードをプレイした枚数で競います。
クレディコー企業は相性が良い報酬になります。
産業王
建材と電力の残りの資源量で競います。
電力は熱に変わるので、建材をいかに残すかがキーになります。
砂漠王
下4列のタイルの数で競います。
あまり資源が取れない場所なので競争は少ない分他プレイヤーと差をつけられれば狙い目になります。
絶景王
海洋に隣接したタイル数で競います。
海洋隣接ボーナスがあるため競争が激しい報酬になりがちですが、いかに相手に置かれないようにするかの配置頭脳合戦が醍醐味になります。
支援王
TR値で競います。
ゲーム終了後、まずこの報奨を先に計算します。
おわりに
なお、気になるお値段は20/6現在だいたい2500円くらいでした。小さいカードゲームくらい買える金額ですが、テラフォーミングマーズにハマった我が家としては躊躇ない感じで。なお、Amazonでは品薄で高騰していますが、PayPayモールなら配送料は追加されますが20/6時点では定価価格で購入できました。(もちろん条件合えば最大24%割引特典も)
この記事が何かの参考になりましたら幸いです。