本屋で見かけた際に気になっていた「男の子の学力の伸ばし方」を読んで見ました。
検討されている方の参考になるようにご紹介したいと思います。

あらすじざっくり
男の子の特性を説明した上でそれを生かした学習メソッド本です。
メソッドは7章構成、103具体策と満漢全席ですが、個人的には以下3点が特に参考になりました。
- 男の子の脳はアンバランス
- 男の子は気分で動く
- それを踏まえた上での親の接し方
男の子の脳はアンバランス
小学生の男の子は右脳(空間認識)>左脳(言語認識)な上、右脳と左脳をつなぐ脳梁も女の子より細いので、無理して余計に負荷をかけると学習効果が半減する話が述べられていました。
- 算数やパズルは大好きで国語が苦手なのは当たり前なので、まず好きな理科算数で伸ばす。
- 4教科それぞれ基礎学力の現在地を見極めて、そこから一段一段基礎力を徹底反復で積み上げる。基礎が無いと考える力が育たない(点があるから線が引ける)
- 苦手教科を無理にやらても効果が少ない。特に「分かったふり」をするのが男の子なので、親が頑張っても無駄な努力に。
- 文字を読むより会話の方が知識のスイッチが入る。語彙、地名、自然現象などなどいかに子供の好奇心を感化させるかがポイント。
男の子は気分で動く
男の子は気分屋であることを前提に学力を伸ばすメソッドが色々述べられていました。
好きなことしかしない
- 好きなことしかしないので習慣化する(何時になったら始めるなど)
- ハマりやすく飽きやすいので飽きたらむりに続けない。トイレを行かせたり、教科を変えたりする。
- 調子にのせてさり気なく苦手科目へ誘導。「さすが算数はすごいね、だったら国語もできるよ」など。
- ちょっとした成功体験を踏ませるため簡単なことをどんどんして気分を上げる。
ゴールのないマラソンが大好き
- 目的を見極めず無駄な頑張りをするので、効果的な単元かはある程度確認。
- 将来に誘導するより、目先のノルマを決めてドタバタと今を集中させる。
- 集中できないので短く区切ってご褒美作戦(1時間勉強やったらTV30分など)
自分でやりたがる
- 女の子のように調和を重んじず一人で決めたがるのを逆手にとって、決断スキルをつけるため自分でやらせて失敗させて学ばせる。(親はちょっと手を貸す程度)
- どの教科やる?と子供に決めさせる。苦手科目が後に残ったとしても、終わらずに焦らせる経験をさせて、次回から誘導。
男の子の親の習慣
そうした男の子の特性を知った上での親の習慣ノウハウも最後の章で色々述べられていました。
- 叱られたことはほぼ覚えてないのでなんどもしつこく叱る。
- 気分で動くことを理解して理詰めはしない
- 褒められると有頂天になってそればかりやるので褒める2割叱る8割で。
- 嫌味、無視、褒め殺しが結構使える。(例)「宿題してこないのはそんなことしなくたって合格できるからだよね。こんなかんたんな宿題だしてごめんね。」「宿題してこなかったんだじゃあいいよ何もいわない」
おわりに
男の子の特性の説明に合致するところが多々ありうなずきながら読む本でした。親が「男の子はそういうものだ」とストレスレスに捉えられるようになれたのも、よかったかなとと思います。この記事が何かの参考になりましたら幸いです。
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