Kindleセールで半額だったので読んでみました。流石塾講師の著者だけあって、色々参考になったので、いくつかご紹介したいと思います。
どんな人向けか
中学受験塾代表の方が著者ですが、受験情報オンリーではなく、子供の学力を伸ばしたい小学生を持つ親御さん向けのターゲットは広い本でした。
学年も特定年齢をターゲットとはしておらず、特に
親が叩き込む時期(~10才)から
子供自身で伸ばす時期(10才~)
を意識されており、この内容は10歳以前、この内容は10歳以降でと書かれています。
あと、子供の学力状態に即したオススメ参考書も色々紹介されているので、そうした本を探している方にとっても、いい参考情報になると思います。
あらずじざっくり
5章構成で4章までは、「親の関わり方」「学力を高める習慣」「応用力の育て方」「子供への言葉がけ」と子供の学力を伸ばすオールラウンド的なノウハウ。
後半の5章は中学受験にフォーカスした取り組み方の内容でした。
オールラウンド的な学力ノウハウ(4章まで)
子供の育て方本を読んでいる方にとってはいくらか重複する内容もあると思いますが、複数で同じことを言っていることは信頼性が高い情報として再認識できるかと思います。
- 行動を諌めるには因果関係や理由を伝える(ロジカル力)
- 約束は出来るものをして厳格に(でないとやり過ごすことを学んでしまう)
- 予定は親が決めるのでなく子供に確認させる(段取り力をつける)
- 親同士の会話に別話題で割り込んできたら厳しく無視する(空気を読ませるため)
- 得意科目を作る(自尊心が育つ)
- 苦手なものは2レベル下げてから徐々に上げる(でないと勉強が嫌になる)
- 勉強が終わることをゴール(ご褒美)条件としない(雑にやるため)
- ただ褒めるのでなく努力した事実を褒める(と努力するようになる)
- いいことがあったら家族が嬉しいことを伝える(自尊心アップ)
- 点数が下がったら「どうするのが良いだろうね」と一緒に悩む
- 親は感情的にならずに子供を分析いて得意不得意は把握する。
中学受験ノウハウ(5章)
流石塾講師だけであって、4教科のテストや間違い傾向の細かいところに踏み込んだ話しが多く色々参考になりました。
- 得点は算数が一番差が付く。時間は算数を厚く。
- 登場人物の心情の知る(他者の心を読む)訓練をするため映画ドラマを一緒に見て、出演者がどういう気持だったかを話す
- ニュースになった自然現象/社会出来事を話題にして、どうしてそうなるか話題にする。
- 家族旅行では行き先で出題するものをお土産で買うなど体験する。
- 見直しは大事だが、殆ど出来ないものは復習しても出来ないし嫌いになるだけなのであまり時間を割かない。
- ミスは具体的に洗い出して、問題文に線を書かせたりして認識させる(正しくないものを選びなさい等)
著者紹介オススメ本
参考書はあくまで子供と合うかどうかがマストですが、参考情報としては数があればあるほど良いので、こうしたものはホント助かりました。子供に合うかどうかはこれからですが、早速いくつか購入してみました。
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おわりに
塾経営の方の本はとかく塾自慢で辟易となりがちなのですが、あまりそうした匂いは少ない本だったのも良かったかなと思います。この記事が何かの参考になりましたら幸いです。
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