分かってみればどうということはない

2011年生まれ息子とリーマンパパの生活雑記帳。

「亡国の中学受験」を読んでみたのであらすじ紹介

以前紹介した「中学受験の失敗学」の著者の本ですが、これも巣篭もり状況もあり読み返してみました。気になっている方に参考になるようご紹介したいと思います。

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どんな人向けか?

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中学受験の負の部分にスポットを当てた本です。
中学受験は陽の情報(子供にサイコーです!)が多いので、負の情報も見て多面的に情報を判断したい方はオススメと思います。

あらすじざっくり

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前半は公立中不安を煽って儲けたいため中学受験を薦める人たちの話しや
そうした人が出てくる背景について。
 
後半は受験の負の部分にスポットをあてて、
私立中高一貫の負、中学受験の負について述べられています。
 
最後に題名の「亡国」が付いた理由として、子供を出汁にして儲ける輩が多いので、どんなアドバイスにも表には語られない裏事情があるという形でまとめられていました。

前半:公立不安を煽る人とその背景

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中学受験を薦めるアドバイスを疑え

・学力低下+公立中学は危ないと煽って私立受験を薦めるのは受験でお金を使って欲しい人の裏がある。
・「国際的に日本は学力が低下」「公立は無競争で内申書がある」「私立はマニフェストがあるから大丈夫」「子供のため受験を」と恣意的に公立不信+私立サイコー的な誘導する記事が多い。

何故不安を煽る人がいるのか?

・1990年からの少子化で受験産業も生き残りが過酷
・1998年「ゆとり教育」が決まったことでゆとりネガティブ面を強調して学力不安を煽り、その結果中学受験が2000年から増加。
・教育は利権の塊。ソロバンを無くすとソロバン協会が反発。縦笛を無くすと縦笛協会が反発。どこも新たな利権が得られるよう情勢を伺っているのが現実。ゆとり教育による制度改変が受験産業の好機になった良い例。 

後半:中学受験をする負の部分

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私立中高一貫校の負

 私立中高一貫に入ればバラ色というわけではなく、学校も有名になるため超先取り授業やって上位者のみ優遇したり公立と同様にいじめも普通にある話です。 
超先取り授業の負
・有名大合格率を上げるため私学は超先取り授業をしがち。
・でも、授業では基礎の説明だけで発展問題は宿題で説明しないところも。
・さらに、上位者優遇のため生徒がわからなくてもフォローする体制が不足しがち。
・塾に行かないとついていけなくなる生徒が増加。勉強出来ないと人間じゃないプレッシャーをかけるところも。
・学校説明会で「塾不要」と書いてあるのに入ったら「向上心が無い」と一括も。
情報隠蔽の負
・無視や仲間はずれは私立でも普通にある(起こりにくいわけがない)
・公立も私立も同じように負の情報があるのに、何故か公立ばかり目立っている。
・私学は教育委員会の報告義務が無いので隠蔽しやすい面がある。
・しっかり現実的な対応できる学校は対応している一方、隠蔽や表面的な説教で済まそうとするところは悪化しやすい。
・マニフェストでいじめ撲滅している中学のはずが、書いてあるがゆえに率先していじめを隠蔽するケースも。
学校説明会の内容はあくまでイメージですのテロップが必要かもと著者。

中学受験の負

 中学受験は開成→東大のバラ色街道ばかり目が行きがちだが、理解が追いつかない子供は塾の課題で忙しすぎて「忙しくて勉強できない」謎のスパイラルに陥るお話です。
 
・知識Aの理解が足りないと、Aの土台となる発展知識A’の理解も出来ない。
・理解の積み重ねが出来ないと子供は永遠に消化不良に
・でも、大手塾は全教科単元の先取りは熱心だが、基礎を振り返ることは行われない。全教科全範囲教えないと必ずクレームがくるため。
・結果「忙しくて理解するためのの勉強できない」という謎現象が生まれる。 

おわりに

こちらも「中学受験の失敗学」と同様Kindle Unlimitedで読むことが出来ます。とかく世の中はビジネス臭に満ちあふれていますが、そうした現実を踏まえて行動することを考えさせてくれたかなと思います。有名な受験漫画「2月の勝者」2巻でも「塾講師はサービス業」というコメントもありますし。