今回は、小5サピックス生を持つご家庭向けに、小5春の保護者会でよく先生からおはなしがあったい「地理の学習戦略」についてご紹介したいとオモイマス。
地理に本腰を入れられるのは“小5夏”まで!
サピックスカリキュラムでは、秋以降に歴史が本格スタートするので、そうなると、地理は一時おやすみ状態になります。
だからこそ、この夏までにどれだけ地理を固めておけるかがカギ!
今のうちに「まだ定着していない単元」を洗い出し、夏の間にコツコツ補強しておきましょう。
地理の知識を定着させるのは「関連付け」
ただ「暗記しなさい」ではなかなか頭に入りません。
ポイントは「関連づけて覚える」こと。
1. 都市の位置+周辺情報でセット暗記!
たとえば「静岡県の浜松市」と聞いたら、
- 工業(楽器・バイク)
- 天竜川
- 三方原台地(農業)
など、地図上の周囲に何があるかも一緒に意識して覚える形。
2. 気候と地形をリンクさせる!
- その場所は山地か海岸か?
- 風の向きはどこから来る?
- 季節風・からっ風・やませなど有名な風も関連?
- 海は寒流・暖流?
- どのように流れてる?
といった気候も一緒に覚えると、文字だけでなく日本全体を俯瞰的にイメージ化できて、丸暗記よりずっとラクになります。
3. 産業は「川」をたどって理解!
たとえば利根川なら…
- 上流 → 足尾銅山や草津温泉
- 中流 → 霞ヶ浦(れんこん・うなぎ)
- 下流 → 銚子(しょうゆ)
のように、地図帳(アトラス)を開いて、川沿いに産業“発見”する感覚で記憶にたたきこむ学習も紹介されてました。
秋以降は地理はしばらくお休み!
小5秋からサピックス社会は歴史がスタートします。
「歴史も地理も並行して…」とがんばりたくなりますが、ここは要注意!
歴史と地理をどちらも全力でやろうとすると、どちらも中途半端に崩れがちで、実は、塾でも「地理は小6でまた復習する前提」で進みます。
半年ほど地理に触れない時期があってもOKだそうな。
でも…地理を活かした歴史の学習も!
とはいえ、「歴史に地理を絡めた」視点の記憶はとってもオススメされてました。
- 「この歴史の出来事は今の都道府県のどこで起こったの?」
- 「関ヶ原は、白地図のどこにある?」
など、歴史+地理をリンクさせると、定着度がぐんとUPします。
おわりに
この「関連付けるテクニック」。有名な受験漫画・ドラマ「ドラゴン桜」でもよく出てきました。
ドラゴン桜 7巻より
「なんとなく覚えてる」ではスカスカ抜けていくのが色々証明されているで、いかに何かと関連させるか親も食卓の話題でサポートしてあげたいところですねぇ。