サピックスなど難関中学受験を目指すお子さんでもよくやってしまう失点パターンがあります。それが、
「問いに対して自分の感想を答えてしまう」
ことです。
親としては「読書もしているし、自分の感想などもいったりしていて素晴らしい!」と思っていても、テストではそれが裏目に出ることが。
「客観性」が読解力のカギ
国語読解において、大切な視点のひとつが「客観性」です。
問いに対して、「自分だったらこう思う」という答え方をしてしまうと、設問の意図から外れてしまうことがよくあります。
テストで求められているのは、「筆者が」「登場人物が」「この場面で」どう思っているか。つまり本文に書かれている情報をもとに、第三者の目線で冷静に答える力が求められれています。
「寄り添い」と「主観の押しつけ」は違う
ここでひとつ混乱が起きやすいのが、「登場人物の気持ちに寄り添いましょう」という指導とのズレ。
「寄り添う」=「自分の感情を当てはめること」ではないんですよね。
その人物がなぜそう思ったのか、本文中の描写をていねいに読み取って理解することが重要になってきます。
おわりに
社会にでても「客観性なく」独りよがりで相手を考えないとなかなかチームでプロジェクトを進めることが難しい点もあり、こうした「本文にある事実に基づく読める子ども」を学校がわも欲しいポイントなのかもしれません。