中学受験を目指してサピックスに通っているご家庭にとって、小5は「本格スタートの年」とよく言われます。
我が家も小3からサピックスを始めましたが、実際小5から授業の内容もぐっと濃くなり、宿題や家庭学習の量も増えてきて、家で全部カバーするのがかなり厳しくなりました。
そんな家庭状況をサピックス先生方も熟知しているようで、限られた時間の中で効率的に学力を伸ばすための「授業の受け方」「授業後すぐの見直し」について、先生方が保護者会でよく話のネタにしていた内容をご紹介いたいとオモイマス。
- 「わかった」→「できた」→「できる」が理解の進化
- 授業中の「わかった!」を出来るだけ多く
- 授業を受けたその日に"軽く"振り返る
- 授業中ノートは「考える」ことを優先
- 「復習=苦手つぶし」だけじゃない
- おわりに:授業x軽い復習リズムが力に
「わかった」→「できた」→「できる」が理解の進化
子供の理解は、段階を追って進んでいきます。
- 「わかった」:なるほど、意味がわかった!
- 「できた」:実際問題やってみたら、できた!
- 「できる」:どんな問題でも安定して解ける!
最終的な目標はもちろん受験本番で「できる」ようになることですが、最初の「わかった」がなければスタートが切れません。
授業中の「わかった!」を出来るだけ多く
小4までは親がワンツーマンで休日など利用して家での復習でカバーできた部分も、小5になると内容もボリュームも増えてカバーしきれなくなります。つまり、
授業中にどれだけ「わかった」を増やせるか
が勝負になります。
そのためにおすすめなのが、テキストへの「印」づけ。
- 先生の説明が「なるほど!わかった!」と思えたら【○】
- まだよくわからない、ひっかかると感じたら【?】
このようにマークをつけながら授業を受けることで、自分の理解の状態がリアルタイムで可視化され、後から復習する際にもとても役立ちます。
授業を受けたその日に"軽く"振り返る
授業を受けたその日は、まだ内容が“ほやほや”の状態。
このタイミングで、授業で扱った教材やポイントを軽く振り返っておくだけで、脳に強く定着しやすくなります。
とはいっても、塾の後はかなり疲労しているので、時間をかけすぎる必要はなく、「授業での気づきを思い出す」「ノートにまとめ直すのではなくざっと見直しだけ」でも効果あるよと先生方は連呼されてました。
授業中ノートは「考える」ことを優先
授業中にメモを一生懸命とっている子ほど、実は「わかった」が増えていないことが先生のお話でもよくありました。手を動かすことに集中しすぎて、頭を使えていない状況とのこと。
大切なのは、先生が言っていることを自分の頭で考えて「わかった」を増やすことなので、ノートは必要最低限の見返し用メモで十分です。
「復習=苦手つぶし」だけじゃない
家庭学習では、ついつい【?】の部分=苦手なところの復習に偏りがちですが、「○だったところ」=わかった内容をしっかり「できる」に仕上げることも、同じくらい大切です。
せっかく授業で理解できた内容も、放っておけばすぐに忘れてしまうため、「分かった」を「できる」までセットで復習するのが、効率のいい学習スタイルになります。
おわりに:授業x軽い復習リズムが力に
小5からの中学受験は、まさに授業の質が勝負の分かれ道。
授業中に「わかった!」をできるだけ多く作り、家ではその芽を「できる!」まで育てていくことが、学力定着の近道になります。
「授業の受け方」と「その日の軽い振り返り」この2つを習慣にするだけで、毎日の学びがぐんと効率的になるお話でした。これって、中学受験塾だけでなく、普段の授業や社会に出た後にうけるセミナーにも関係してくる話かなっと。